山上からの絶景と名建築を体感できる交流施設『やしまーる』
- やしまる子
- 2 日前
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『やしまーる』は2022年夏に香川県高松市の屋島山上にオープンしたガラス張りの回廊型建物で、時間や季節によって変化するさまざまな自然を体験することができる高松市の新名所です。
高松市の指定管理を受けて、オープン時より、株式会社イーストが運営しております。
設計は元SANAAの一員だった周防貴之氏。地形に沿って高低差のあるユニークな建築も見所で、展望スペースからは国立公園である瀬戸内海や島々、高松市街の絶景が広がります。
施設のご紹介

『やしまーる』は屋島やその周辺地域の自然や歴史、文化などの魅力を広く発信し、これらを活用した様々な交流、学習の機会、憩いとふれあいの場を提供する施設です。
館内にはホール、カフェ、パノラマアート展示室も併設しています。

カフェの一押しメニューは、屋島に伝わる化け狸・太三郎(日本三名狸のうちの一匹)をモチーフにした「たぬきケーキ」や「たぬどら」と、屋島でとれたはちみつを使ったレモネード。

常設しているパノラマアート「屋島での夜の夢」は、瀬戸内国際芸術祭の作品にも数えられ、源平合戦をモチーフにした、絵画とジオラマを組み合わせた劇場型の作品です。
今年11月まで瀬戸内国際芸術祭2025が開催されており、このパノラマアート以外にも新しいアートが設置されています。
『やしまーる』はますます賑わう1年になりそうです。
BCS賞を受賞 |
2024年に『やしまーる』がBCS賞を受賞しました。

BCS賞は、「優秀な建築物を作り出すためには、デザインだけでなく施工技術も重要であり、建築主、設計者、施工者の三者による理解と協力が必要である」の発意のもと、日本国内の優秀な建築作品に与えられる賞です。
第65回(2024年)には、74件の応募があり、受賞作品15件のなかに『やしまーる』が選ばれました。過去の香川県内の受賞作品には、「香川県庁舎(1960年)」「香川県立体育館(1966年)」「百十四ビル(1968年)」「高松市美術館(1989年)」「地中美術館(2007年)」「豊島美術館(2013年)」などが選ばれており、このラインナップに並ぶ賞を受賞できたのは大変よろこばしいことです。
都市景観大賞を受賞 |
良好な景観の形成に資する普及啓発活動の一環として毎年度実施されている表彰制度です。景観に関する優れた地区・活動に対し授与されます。
令和5年度、高松市屋島地区が、都市空間部門で大賞(国土交通大臣賞)を受賞しました。受賞の決め手は、「かつての名声を失いつつあった著名な観光地を見事に甦らせた」ことです。
「山麓から山上までの道筋は既存施設も活かしつつ景観デザインの力で快適なアプローチに再生され、山上に創られた曲線を描いて大地に並走する美しい現代建築・交流拠点施設からは圧巻の眺望体験が得られる。この由緒ある名所に潜在する可能性を引き出し、官民一体となって自然と歴史が対話するスケールの大きな景観形成を成し遂げた粘り強い努力とその手腕」に高い評価をいただきました。
『やしまーる』単体でいただけた賞ではなく、屋島全体での活動が評価されての受賞です。
館内ガイドツアーのご案内

『やしまーる』を一周しながら、ガイドが建築についてや、展望スペースからみえる瀬戸内海の絶景、歴史など、屋島の魅力をまるまるご案内します。

●参加者の皆さまのご感想
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所要時間は約30分、お1人様から承ります。『やしまーる』だけじゃない屋島をお楽しみください。
<ガイドツアーのお問い合わせ・お食事のご予約> |
電話:087-802-8466 |
周辺観光スポット

屋島の麓には四国中の古民家を移設して作られた「四国村ミウゼアム」があり、安藤忠雄氏設計の美術館が併設されています。
また、屋島の隣には五剣山という山があり、花崗岩のダイヤモンドとも呼ばれる庵治石が採れる場所であることから、世界的彫刻家イサムノグチ氏や流政之氏が制作した場所でもあります。
『やしまーる』は文化芸術の見所をつなぐために、連携ツアー造成に動いています。
レンタルスペース/貸し切りプラン

全面ガラス張りで、屋島の雄大な自然や夕焼けも取りこんだ絶景を誇る『やしまーる』では、ホール(屋内)、広場(屋外)のレンタルスペースプランのほか、全館の貸し切りプランをご用意しております。
開業時より、これを活かして結婚式やサーカス、企業のPV撮影や特別なお客様をお迎えする立食パーティなどにもお使いいただいております。

以上、高松市屋島山上交流拠点施設『やしまーる』のご紹介でした。まだまだ、ここでは語りつくせないほどの魅力が詰まっておりますので、ぜひいらしてご覧くださいませ。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
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